最初の1鉢は、近くに盆栽園や園芸店があるなら、店で実物を見て買うのがおすすめです。大きさや樹の状態を自分の目で確かめられ、その樹の育て方をその場で聞けるからです。

近くに店がない場合や、欲しい樹種と大きさが決まっている場合は、ネット通販でも十分に良い樹が手に入ります。どちらで買う場合も、見るべき点は同じです。

店とネット、それぞれの向き不向き

盆栽園・園芸店 ネット通販
実物の確認 大きさ、葉の色、根元まで見られる 写真と説明文で判断する
選べる数 その店にある樹だけ 樹種や大きさの選択肢が多い
育て方の相談 買うときにその場で聞ける 説明書や問い合わせが中心
持ち帰り・配送 自分で運ぶ。車があると楽 自宅に届く。真夏・真冬は配送中の傷みに注意
向いている人 初めての1鉢、樹種を迷っている人 2鉢目以降、欲しい樹が決まっている人

盆栽園は、普段から屋外で樹を育てているので、店に並ぶ樹の状態が安定しています。展示会や即売会も、実物を比べて見られるよい機会です。全国の盆栽園は盆栽園の一覧で探せます。

どこで買うかの決め方。通える距離に店があれば最初の1鉢は店で。ない場合は、樹種と大きさが決まっていればネットで、決まっていなければ先に樹種を選ぶ
図:近くに店があるかと、欲しい樹が決まっているかで選びます

樹種がまだ決まっていない場合は、先に育てやすい樹種を知っておくと、店でもネットでも迷いにくくなります。

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買う前に見る5つの点

買う前に見る5つの点。葉の色とつや、枝先が枯れていない、幹に傷や虫がない、根元がぐらつかない、土が乾ききっていない
図:店では実物で、ネットでは写真と説明で確かめます

  1. 葉の色とつや:樹種本来の色をしているか。黄色い葉や、縁が茶色く縮れた葉が多いものは避けます。落葉樹を冬に買う場合は葉がないので、枝先の芽がふっくらしているかを見ます。
  2. 枝先:枝の先が枯れて折れやすくなっていないか。枯れ枝が多い樹は、水切れや根の傷みを経験していることがあります。
  3. 幹:大きな傷、皮のはがれ、木くずのような粉がないか。幹の根元に木くずが出ているのは、カミキリムシの幼虫が入っているサインです。
  4. 根元:幹を軽く持ってぐらつかないか。植えたばかりの樹や、根が傷んだ樹はぐらつきます。
  5. 土:カラカラに乾ききっていないか、逆に表面がいつも湿って苔が黒ずんでいないか。店での管理の様子が分かります。

あわせて、店の人に「普段どこに置いていたか」を聞いておくと安心です。屋外の棚で育てていた樹は、家でも屋外に置くのが基本です。

店で聞いておくとよいこと

店で買うときは、次のことを聞いておくと、家に帰ってから迷わずに済みます。メモを取っておくと、季節が変わったときにも役立ちます。

聞くこと 理由
普段の置き場所と日当たり 店と同じ条件に近づけると、樹が環境の変化で弱りにくい
今の時期の水やりの回数 鉢の大きさと土で乾き方が変わるため
最後に植え替えた時期 次の植え替えの目安になる
肥料を与えているか 届いた直後に肥料を重ねないため
これからの季節の作業 芽摘みや剪定の時期を逃さないため

ネット通販で確かめたいこと

通販では、写真と説明文が判断材料のすべてです。次の点がそろっている店を選ぶと、届いてからの「思っていたのと違う」が減ります。

  • 写真:正面だけでなく、横や根元、鉢の様子が分かる写真が複数ある
  • 大きさ:樹高(鉢底から樹の先まで)と鉢の幅が数字で書かれている
  • 樹種名:「ミニ盆栽」だけでなく、真柏、もみじなど樹種が明記されている
  • 届く状態:写真と同じ樹が届くのか、同じ種類の別の樹が届くのか
  • 育て方:置き場所や水やりの説明が添えられている
  • 店の情報:所在地や連絡先が書かれ、問い合わせができる

注意

「現品」と書かれていない場合、写真は見本で、実際には似た別の樹が届くことがあります。形にこだわるなら、写真の樹そのものが届く「現品販売」を選びます。

届いた日・持ち帰った日にすること

  1. 箱から出し、まっすぐ立てて、枝や鉢に傷みがないか確かめる
  2. 土が乾いていれば、鉢底から流れ出るまで水を与える
  3. 2〜3日は、直射日光と強い風の当たらない明るい屋外で休ませる
  4. その後、樹種に合った置き場所へ移す

届いてすぐに植え替えたり、肥料を与えたりする必要はありません。運ばれてきた樹は少し疲れているので、まずは環境に慣れさせます。植え替えは、樹種ごとの適期まで待ちます。置き場所の考え方は、こちらで説明しています。

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買いやすい季節

樹が元気で、置き場所にも慣れやすいのは春(3〜5月)と秋(9〜11月)です。真夏は配送中や持ち帰りの車内で蒸れやすく、真冬は凍結の心配があります。この時期に通販で買うときは、到着日に受け取れる日を指定しておきます。

花ものなら蕾がふくらむ少し前、紅葉ものなら色づく前の秋口に手に入れると、その年のうちに見どころを楽しめます。

予算の考え方

最初の1鉢は、手のひらに乗るくらいの小さな樹から始めると、置き場所にも困らず、水やりの感覚もつかみやすくなります。高価な樹ほど育てやすいわけではありません。予算ごとの考え方は予算別の盆栽の選び方を、初心者向けの小さな盆栽は初心者向けミニ盆栽の選び方をご覧ください。